3日目 〜望郷編〜
東京3日めの朝、高円寺に行ったよ。
高円寺は物心がついたころから20年近く住んでいた街なの。栃木に住んでからは年に一度か二度、来るか来ないかなのだが、来るたびに毎回なんらかの変化がある。

自分の頭の中の風景と照らしながら商店街をぶらぶらしていたら、【ドラクエ3】を買った玩具屋や【おじゃまユーレイくん】を買った本屋などが閉店してたよ。
かわりに携帯電話屋がぼこぼこ増えていた。

そのまま、自分の元・実家へ向かった。もう5年以上前から誰も住んでいないから里帰りでもないんだけど、どうなってるのか気になって。
去年の秋ごろ、その実家が取り壊されている夢をしつこいほど見たの。何かに呼ばれているんじゃないかと思った。
その元・実家は一階部分が店鋪になっているアパートで、うちはそこで鶏肉と惣菜の店をやってたの。で、上のアパートに住んでいたの。

駅から実家までの町並みもかなり変化してた。そろばん塾はアスレチッククラブになってた。新聞屋のともちゃんちは駐車場に、銭湯はマンション。
実家の向う三軒両隣りなんか全滅してたよ。
新しい店になるでもなく、ぜんぶシャッターが降りたままなの。平日の昼間に。これじゃゴーストタウンだよ。

そしてうちのアパートも近所にならって、廃虚になってたよ。
白いペンキで全面塗りつぶしてあるけど、あちこち黒ずんでぼろぼろになってんの。明らかに手入れをしていない。うちの店は、5年前に閉店したままいまだに新しい入居者がいないみたいで看板もそのまま。
裏に廻ったら集合ポストがなくなってたんで、もうこれはアパートとしても機能してないんだろうね。

鉄の階段をがんがん昇っていったら、一部屋だけ扉が開いていたの。
そしたら集合洗面所から、頭をシャンプーだらけにしているホームレスのおっさんが出てきたの。
「え?何?」って、質問されたんで、「昔、ここ住んでたの」って答えたら「ああ・・・」だってさ。納得したみたいだった。
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by 15kin | 2006-02-15 22:30
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花を咲かせるのに言葉はいらない